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犬の毛は、種類により様々な被毛タイプに分かれています。
大きく分けて、ロングコート
(長毛)・ショートコート
(短毛)・スムースコート・
(極短毛)・ワイヤーコート(剛毛)の四種類に分けられます。
また、上毛と下毛の二重構造になっている被毛を持つダブルコートと、
上毛だけしか生えていないシングルコートがあります。 |
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長い被毛のロングコート。毛の質や、直毛、ウェービー、形状はさまざまです。
ポメラニアン、シェットランド・シープドッグなどはやや硬く、
ゴールデン・レトリーバー、シー・ズーなどは柔らかく、
ヨークシャー・テリア、パピヨンなど極細で絹糸のような
光沢のある被毛をシルキーコートと言います。
ロングコートの被毛を持つ犬種は、毛がからみやすく、
毛玉ができてしまうのでブラッシングはまめに行ってあげましょう。
毛玉ができて、絡んだ毛のままではワンちゃんも痛い思いをすることがあります。
ブラッシングを嫌がらないように慣らし、日々のお手入れを心がけてあげて下さい。 |
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柴犬などの日本犬、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどの、やや硬めで短い被毛です。
お手入れは比較的ラクですが、抜毛の多い犬種が多いので毎日のブラッシングで抜毛を取り除きます。 |
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ラブラドール・レトリバー、パグ、ビーグルなどの非常に短いなめらかな被毛です。
お手入れは一番ラクだと言えますが、ショートコート種と同様に意外と抜毛が多いのが難点。
毎日のブラッシングで抜毛を取り除いたり、蒸しタオルで体を拭いてあげるなどのお手入れをしてあげましょう。 |
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針金(ワイヤー)のような硬い被毛を持つ、
ワイヤーヘアード・ダックスフンド、ミニチュア・シュナウザー、などがこの種に属します。
この独特な硬い被毛を維持するには、
トリミングナイフや指でやわらかい毛を引き抜く作業(プラッキング)が必要。
かなりテクニックを要する作業なので、定期的にトリマーさんにお願いするのがベストです。
但し、ブロッキングをしなくても問題ありません。 |
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●ブラッシング |
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ブラッシングは、子犬のうちから徐々に慣らしていきます。
最初の頃はブラシを使わずに、
首や胸など子犬の喜ぶところをなでながら声をかけてあげます。
わんちゃんがリラックスしてきたら、背中や頭、顔、足を順に触り、
全身をなでてあげます。こうしたスキンシップを何日か続けて行き、
口のまわりや耳、足先、しっぽなど、犬が嫌がるところなども含めて
全身を優しくやさしくなで、なでさせてくれたら十分にほめてあげましょう。
この全身を触られることに慣れたら、ブラシやコームで優しくブラッシングをします。
初めは、ブラッシングをすることを目的とせず、ブラシに慣れさせるだけにします。
決して力ずくで引っ張るようにブラッシングしたり、
押さえつけたりして無理やりブラッシングをしてはいけません。
時間も初めは短く、毎日徐々に長くするようにして慣れさせましょう。
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犬用のブラッシングの道具には、用途に応じていくつかタイプがあります。
わんちゃんの被毛のタイプや、わんちゃんの好み、飼い主さんの使い勝手などによって使い分けます。
基本的には以下の四種類が揃っていれば安心です。
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<スリッカーブラシ> |
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くの字に曲がった細いピンが密集して植えられたブラシ。
抜け毛のもつれ毛をほぐしたり、
効果的に取り除くことができます。皮膚に当たると痛いので、
力を入れすぎないように注意して、手首を動かしながら軽くとかします。
ショート、ロング、ワイヤーコートの犬種にむきなブラシです。
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スリッカーブラシ

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スリッカーブラシは、ペンを持つように軽く握るのが正しい持ち方です。力の入るような握り方は、正しくありません。便利なのですが、ワンちゃんに痛い思いをさせてしまいがちなので、使い方に慣れるまでは注意です。
我家のミルキーは、ダブルコートのコリーなので、内側の短い毛が抜けて、 外側の長い毛に絡んでしまうことが多いので、スリッカーブラシが大活躍です。
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<ピンブラシ> |
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ピンの先端が丸く、ピン全体が太いので、被毛や皮膚を傷つけません。長毛種や短毛種の毛のもつれをほぐすのにむいています。
ショート、ロング、ワイヤーコートの犬種にむきなブラシです。
獣毛ブラシと裏表のリバーシブルタイプもよくみかけますが、ピンブラシをよく利用する場合は単独のものが使いやすいようですが、どちらでも良いと思います。
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ピンブラシ

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<コーム> |
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金属製のクシ。
ブラッシングをした後のクシ通りの確認に、コームでとかして仕上げます。
また、顔周りなどの細かい部分を仕上げるのに使います。
粗目と細目の両方を備えたタイプが便利です。
我家のミルキーの場合は、耳の後ろの毛がもつれやすく、毛玉になりやすいので、ブラッシングに一番時間がかかるのは、ここになります。粗目でほぐし、細目で細かい毛を取り除きます。静電気で抜毛が絡んでいると、毛玉になってとれなくなり、かなり痛がるので、ブラッシング用のスプレーやオイルを使用しています。 |
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コーム

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ブラッシングスプレー

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<ラバーブラシ> |
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とかす部分がやわらかいゴム製で、浮いた抜け毛やほこりを吸着しやすく、 皮膚のマッサージ効果もあります。こすらずに優しく円を描くようにして使用します。
グローブタイプのものもあります。
ブラシの歯は短いので、スムース、ショートコートなどの短毛種向きで長毛種には不向きです。
我家のコリー犬は長毛種なので使用していませんが、うさぎのみかんに使用しています。うさぎのような細い毛でも絡み取ることができます。
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ラバーブラシ

ウルトラグルーマー
S:714円 L:819円

By快適ペット生活
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<獣毛ブラシ> |
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豚や猪の毛などを使用して作られたブラシ。
静電気がおきにくく、毛づやをよくする効果があります。抜毛やほこりを取り除く目的で使用します。こすらずに優しく、円を描くようにして動かして使います。スムースコート、ショートコートなどの短毛種に向いています。 |
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獣毛ブラシ

豚毛(中) 1,785円

豚毛(小) 1,575円

By ペットウィッシュ

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<スクラッチャー> |
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鋤(すき)のような形をしたブラシ。
抜毛が良く取れるので、換毛期の抜毛対策に持っていると便利なブラシです。
特にダブルコートの犬種は、抜毛が多く、春と秋の換毛期には、下毛がゴッソリ生え変わります。その為に大量の抜毛が出るわけです。
1年を通して温度差が少ない室内で飼われていると、季節感が狂ってしまい、換毛期がハッキリせず一年中抜けるわんちゃんもいます。特に深夜まで起きている家庭のわんちゃんは、この傾向が強いと言われています。 |
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スクラッチャー

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